J×J、イチから出直します。
今までの在り方を全面的に見直し、新しいジャーニージャーニーを目指していきたいと考えてます。根本の根本はぶらさずにしても、スタンスや表現の仕方は従前から丸ごとひっくりかえそうかと。その転換を一言で言うなれば、「メニューのフルリニューアル」です。コロナ前のアラカルトメニューは約50品でしたが、ちょうど一年前にコロナの影響もあり30品に縮小、これにより単品・アラカルト注文でも大分スムーズに運用できるようになりました(元々はコースばかりだったので)。今後もこれくらいに絞った感じで続けていけたら、と思っていましたし、昨今の流れからすればそれでよかったのかもしれませんが、ばってん一転、結局、J×Jは現行の30品から約120品に増やすことにしました。
間違いなく大変な感じになります。ゲストがたとえその日2組であってもそれなりにハードだと思いますし、提供側の提供的事情はさておき、お客様をお待たせしてしまうリスクだってあります。そうならないようにする努力と工夫は当然として、その一方で、リスクは承知の上でちょっといったんズバッと振り切ってみようと思うようになりました。マイナスを踏まないようにリスクヘッジにリスクヘッジを重ねて、取捨選択しながら、慎重に進めてきたつもりですが、そういうのはもういいかなと。リミッターを外して、予定調和をぶっちぎって、その先に何があるかちょっと冒険してみようという気持ちが開業から6年の歳月を経て、ふつふつとぐつぐつと湧いてきました。
という気概で、一から出直す気持ちで、なんなら新しいお店を作ってやるぐらいの勢いでGW以降、全リソースをそこに注ぎ込んできました。はやくぶっ放したいのですが、緊急事態宣言の延長に次ぐ延長、だらだらとぐだぐだ続く時短要請。今の短い営業時間の中で120品はさすがにどうにもならないので、20時閉店の間は期間限定メニューでお届けします。
そうした事情に伴い、J×Jは当面の間、インジェラ屋になります。「見た目は雑巾、味はゲロ」とバックパッカーの中で揶揄される、エチオピアの主食「インジェラ」。通常営業においてはおそらく要予約の商品になりますが、逆に今の機会だからこそ打ち出してみようと考えました。「見た目は雑巾、味はゲロ」。誰が最初にこう表現したかはわからないけれど、このフレーズは先述したようにアフリカを旅するバックパッカーの間では有名で、面白がってネタにする旅人も多くいます。でも、こうした風潮に違和感を覚え、一周中にインジェラについてのブログを書きました。もう9年前の記事ですが、ほんの少しだけ炎上しました(ボヤぐらいな感じですが)。インジェラが何故そう揶揄されるのかも書いてますので、興味のある方はどうぞ。
ちなみに小説『Journey×Journey』でもインジェラは出てきます。
僕が一周中に現地で食べたのはこんな感じで、
J×Jで出そうと思っているのは下記のようなイメージです。
上にのせる具材は現地仕様を踏襲しつつ、半分はJ×Jのオリジナルにして世界一周感や多国籍感を出す予定です。料金は1,800円となります。
J×Jの「一から出直します」の初手であるインジェラ、好き嫌いと賛否分かれるところだとは思いますが、この機会に是非お試しくださいませ(J×Jは6月28日から18時〜20時の時短で営業再開する予定です)。JTVではインジェラを作る様子などもお届けしていきますのでこちらもどうぞよろしくお願いします。
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